一般板金加工

板金加工とは?

私たちが普段良く耳にする「板金加工」。
実際に、どのようなことをするのかは分かるようでイマイチ分からないこともあるのでしょうか。ですので、簡単に分かりやすく板金加工について説明します。

一般的に板金加工とは板金と呼ばれる金属板を切断したり、曲げたり、穴をあけたり、または板金同士を溶接してくっ付けたりする作業の事です。身近な例えで言いますと、自動車修理が分かりやすいのではないでしょうか。

例えば、車のドア部分がへこんでしまったとします。
この場合、凹んだ部分の板金に対して加工を施して、元通りにする板金加工が行われます。
ざっくり言ってしまうと板金加工とは…

「板金が用いられている製品を元通りにしたり、板金で新しく製品を作る事」

となります。

板金加工はどんな時にするのか?

① 自動車の修理

これは自動車板金と言って、主に車体のキズやヘコミなどの修理を行うことを目的とした板金となります。
ご存じの通り、車のボディは金属で出来ておりますので、その板金に対して処置致します。

② 建築物への修理など

住宅などの建物に対して行う板金を建築板金と言います。
例をいくつか挙げると、外壁が壊れてしまった時や屋根の修理、雨どいの修理などがこれに該当します。基本的に板金で出来ているものであれば全て対応可能となっています。

③ 機械板金

これは一般板金と呼ばれる自動車板金と建築板金とは異なり『精密板金』と呼ばれるものとなります。
コンピューターなどの電子機器に対して行う板金であり、対象となる板金の種類も一般板金より対応となる幅が広いのが特徴となっています。

板金加工の工程(流れ)

板金加工は大きく分けると以下3つの工程があります。

STEP1 設計・図面の展開

最初は板金の設計図を展開するところからです。
板金対応箇所がどのようになっているのか、そして、それらをどのように修理していくのかというのを作業前に確認していきます。

実は、この段階が最も重要となっており、設計にミスがあると、板金加工後の製品が従来のモノと違った形で出来上がってしまう危険性があります。ですので、板金加工の図面の引き方は板金業者の基本であると同時に『腕の見せどころ』と言えるでしょう。

STEP2 板金加工

図面を引いた後は、実際の板金加工に入っていきます。
ただ、加工には…

  • 曲げ加工
  • 溶接加工
  • 前段加工
  • 皿もみ加工

など、複数の種類があります。
これらの加工を組み合わせながら業者は加工を施していきます。

そして、加工が終わった後は仕上げ加工になります。主に溶接加工を施した部位に対しての作業となり、研磨機を使って加工の際に出来てしまった焦げ跡や板金のカスを処理していきます。

STEP3 最終チェック・組み立て

仕上げ加工が終わった後は、表面を綺麗にする処理を行い、製品を綺麗な形に仕上げていきます。ここで加工自体は終了となり、組み立てが必要な製品の場合は、組み立て工程に移行して、最終的な点検を行い問題がなければ終了となります。

板金加工の出来る素材と種類は?

板金加工は金属で作られている製品であれば、綺麗元通りにすることが出来る優れた技術ではありますが、残念ながら全ての金属類を加工できるわけではありませんので、板金加工を施せる素材などについて紹介していきます。

弊社板金加工の流れ

図面展開

キャド

材料取り

シャーリング タレパン レーザー 複合機

穴明け加工

セットプレス ボール盤 タレパン レーザー 複合機

曲げ加工

ベンダー プレス

部材組み立て

アーク溶接 CO₂溶接 TIG溶接

塗装

カチオン電着塗装 吹き付け塗装 ドブ付け塗装

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<鋼鉄類>

鋼鉄類は一般的で鉄をはじめとしてステンレス素材、亜鉛鉄板が該当します。
これらの素材は板金加工で最も多く利用されており、加工しやすいといった特徴を持っています。
一般板材
パイプ材
アングル材
チャンネル材
ステンレス材など。
また、加工しやすいこともあって、板金にかかる費用も安くなっています。

<非金属>

非金属はアルミニウムや銅といった素材が該当します。
金属に比べると加工に相性が良い素材ではありませんが、弊社に任せれば非金属性の製品でも板金加工で元通りになります。
アルミ板材
アルミパイプ材
アルミ縞板材など。

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